「医薬部外品」と「化粧品」
白髪用カラーリングの製品は、大きく「医薬部外品」と「化粧品」の二つに分けられます。
医薬部外品には、「永久染毛剤」と「脱色/脱染剤」がありますが、普通の場合、白髪染めは脱色の必要はありませんから、白髪染めは「永久脱毛剤」になります。永久脱毛剤は「酸化染毛剤」と「非酸化染毛剤」に分けられます。
医薬部外品「酸化染毛剤」
「酸化染毛剤」は、最も一般的に全世界で使われいる白髪染めで、色持ちが良く2ヶ月ほどは色を維持できます。ただし、有効成分としてアレルギーやかぶれの原因になる化学成分が含まれています。
市販されているものが多く、一般的に「ヘアカラー」「ヘアダイ」「白髪染め」「おしゃれ白髪染め」などという呼び方をされています。かぶれやすい人はかなり要注意、ジアミンアレルギーのある人は使えません。今までかぶれないから大丈夫、と思っていてもアレルギー反応はある日突然あらわれます。ですから、使う前に毎回パッチテストを行うことが必要です。また、しっかり染まりますが、染めた後は髪が傷みやすいので、髪のお手入れを十分にする必要もあります。
医薬部外品「非酸化染毛剤」
「非酸化染毛剤」にはオハグロ式白髪染めがあります。ジアミンなどのかぶれの原因になる化学成分は含まれていませんが、医薬部外品なので使用前にはパッチテストが必要です。ジアミンが原因ではなく、たまにかぶれる人もいるからです。医薬部外品の白髪染めで、かぶれにくいといわれるものは、このオハグロ式白髪染めのみとなります。
化粧品「半永久染毛料」
「化粧品」に分類されるものには、「半永久染毛料」と「一時染毛料」があります。
「半永久染毛料」には、「カラートリートメント」「ヘアマニキュア」「酸性カラー」「カラーリンス/シャンプー」などがあります。かぶれない白髪染めを選ぶなら、この部類に属している製品を選びましょう。酸化染毛剤が含まれていませんからパッチテストの必要はありません。
酸性染料という色素を利用して染めます。(「酸化染毛剤」と「酸化染料」は名前が似ていますが違うものですから要注意)髪の表面についた色素の一部が、キューティクルの隙間から内部に入り込み、色がついていくものです。繰り返し使ってもあまり髪の傷みはありません。色持ちは2週間から4週間くらいのものが多いです。ヘアマニキュアは一回で染まりますが、シャンプーやトリートメントとして徐々に染めていくものもあります。
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化粧品「一時染毛料」
「一時染毛料」は、「ヘアマスカラ」「カラースティック」「ヘアカラースプレー」「ヘアファンデーション」などがあります。一度シャンプーすれば色は洗い流せます。塗るだけなので、お出かけ前に白髪が気になったりした時に手軽に使えます。かぶれることはほとんどありませんが、雨などで色が落ちて服などに着くこともあります。髪は傷みません。