パッチテスト(皮膚アレルギー試験)をするように指示している白髪染め染毛料とそうでないものがありますね。
「医薬部外品」にあたる白髪染めの全てはパッチテストの必要が記載されていますが、ジアミンなどが含まれない「化粧品」に分類されている白髪染めでも、メーカーによってはパッチテストをするように指示しているものもあります。
そのような場合は必ず指示に従いましょう。かぶれの原因は人により様々でジアミンが入っていないからといって必ずしも安心できるものではありません。
また、パッチテストは白髪染めをする前に、これから使う製品に対してアレルギー反応(かぶれなど)を起こすかどうかを自分で確かめることができる確実な方法です。
では、パッチテストはどう行うのでしょうか。
アレルギー反応には2種類あります。「即時型アレルギー反応」と「遅延型アレルギー反応」です。
ですからアレルギー反応があるかどうかは、パッチテストを施した部位を30分後と48時間後の2回チェックしなくてはいけません。
パッチテストの仕方
① 準備するもの
・これから使おうとしている白髪染め製品(パッチテストの必要が記載されているもの)
・ 綿棒
・オハグロ式白髪染めのように1剤と2剤を混ぜる必要があるものは、混合するときに使う小皿など。
② 白髪染めを綿棒にとり腕の内側の柔らかい部分に薄く塗ります。大きさは10円玉大ほどでいいでしょう。1剤と2剤を混ぜて使う白髪染めは小皿に必要な割合の量を取りよく混ぜてから塗ります。
③ 自然乾燥させます。なかなか乾かないときは塗りすぎですから、余分な液をティッシュペーパーなどで軽く拭き取ります。乾くまで衣服や他の部分につかないように気をつけましょう。
④テストする部位は30分後と49時間後(2日後)の2回チェックして観察します。このとき、皮膚に異常(かゆみ、水疱、発疹、発赤、なんらかの刺激)を感じたときはすぐに洗い流してください。この場合は皮膚アレルギーがあったわけですから、白髪染めをしてはいけません。48時間後になんの異常もないことが確認できたら、その白髪染めを使っても大丈夫です。
アレルギー反応は、ある日突然起きます。ですから、同じ製品でも今は白髪染めにアレルギー反応を起こさなかったからといって必ずしも明日も大丈夫だというわけではありません。毎回白髪染めを使う前にパッチテストを行う必要があります。
ポイントは、使おうとしている白髪染めの使用説明書を必ず読んで、正しく行うことが大切です。